新たなるワークショップのデザイン

どうやら自分が日々の仕事以外で同時並行できるのは2.5個だということがわかりました。授業の準備の合間を縫って様々なプロジェクトを動かしていくのですが、だいたい二つほどを進行させ、あとは「中途半端に進める」ということがようやくできるくらいです。「研究」が1であり、「教育関係」がもう一つの1で、それ以外の仕事が0.5として続きます。早め早めに仕事を終わらせて、次の2.5個に取りかかるイメージです。

ようやく講演会の準備ができました。その他の仕事も整理がつきそうなので、次に控えているフランス語教育学会の実践報告に進めそうです。少し準備が遅れていますが、ネタはしっかりしているので大丈夫です。

現在「0.5」として取り組んでいるのが、新しいワークショップの開発です。夏に富山大学で仏文科のキャンペーンをさせていただく予定です。一年生に仏文科の魅力を理解してもらうためのワークショップを予定しています。

「仏文科の魅力」としてカウントできるのは文学・言語学・思想といった学問領域です。そういっメインカルチャーを発信することは非常に重要ですが、では学生にそれを気づかせるにはどうしたらいいのでしょうか。今回のワークショップでは、「フランス文化の魅力」の発信にはさほどこだわりません。

仏文にまつわる問題は「どう伝えるか」ではないと考えています。問題は「発信側」ではなく「受け手」です。つまり学生を「フランス文化に影響を受けられる」という状態にしなければいけません。このワークショップでは「レディネスを作る」ということに最大の注意を向け、その上でフランス文化を語ります。

というわけでレディネス作りのワークをどう仕込むかということをあれこれと考えておりました。ようやく壁を突破できそうです。明日メンツと相談し、新たなワークショップの作成に向けて調整していきます。

この例に限ったことではないのですが、学問をトップダウンで発信する前に、学生の視点に合わせたボトムアップの姿勢を貫き、そのための交通整理をすることが重要だと考えています。