動詞的教養教育研究会VERBE
高橋 梓
2004年の国立大学の独立行政法人化を節目として、日本の大学は様々な改革に見舞われた。実用的な教育や、具体的な職業教育が「役に立つ学問」と見なされる一方で、人文科学に代表される教養教育は不利な立場に置かれている。実用性偏重の世論の中で「純粋な学問」が希求され、社会と切り離されたリベラルアーツの重要性を訴える声も珍しいものではない。実学と教養教育の支持者は改革の中で両極に二分された。
だが、果たして教養教育は本当に社会性を持たない非実用的なものなのだろうか。教養は特定の職業に結びつくものではない。しかし教養はあらゆる職業の壁を越え、人間を動かすものでもあり得る。自らの精神に入り込んだ教養は、「動詞」として社会的意義を持つ。とすれば我々に求められるのは「教養を動詞化する教育」であろう。その実現に向け、我々は動詞的教養教育研究会VERBEを結成する。
VERBEの理念・活動
- VERBEは教養それ自体が実用的なものであるという理解の元、教養教育と社会を繋ぐことを試みる。
- VERBEが主に対象とするのは人文科学全般、語学、そして教養教育を発展させるためのFDである。
- VERBEの活動は即座にホームページにアップし、年度末にはそれらに基づいた年報を作成する。
VERBEの構成
代表:高橋梓 副代表:松井真之介 総務:山川清太郎