ワークショップの舞台裏

一年生向けの講義科目「国際化と異文化理解」で大ワークショップ大会を開きました。せっかくなのでちょっと解説します。

【前提】
前半の七回分の講義で「自分とは何か」「他者とは何か」「どうやって他者を理解するか」というテーマを追求したが、その学びを復習し、実践に転換する練習を行う。

【導入】
80人の学生を12チームに分類する。

【ケース読解】
「友人との不和」についてのケースを読ませる。女子のトラブル。「好きな人と付き合えるように取り持ってほしい」という友人の頼みを聞いてやれなかったことで確執が生まれる、という内容(自作)

【課題発見】
登場人物のトラブルがどんなものかをまとめるため、細かな設問を設けている。学生がすべての設問を埋めたところで、学生とディスカッションしながら黒板に解答案を書き、全体で理解を統一する。

【知る作業】
全7回分のエッセンスを盛り込んだミニレクチャーを実施。

【関連付け】
学生に「ケースの中で重要だと思った部分と、全7回の講義内容を繋ぐ」という課題を出す。終わったら各グループで相談し、「ケースに関連付けられる講義内容」を3つに絞り込ませる。

【作る作業】
各グループに模造紙と付箋を配り、「3つの講義内容」から連想できる「友人との仲直り方法」を自由に書かせる。拡散が終わったら、グループで付箋を整理させ、仲直り作戦の順序を作ってもらう。

【ポスターツアー】
ここはググってください。ポスターを壁に貼り、80人全員が最低一回は発表するようにグループを再編。

【リフレクション】
ワークでの学びを整理する。

【レポート課題】
ケースのテーマである「友人との不和の紹介」と「講義内容を使った解決方法の提示」がそのままレポート課題となる。ワークショップでの学びを反芻しながら、レポートにより「定着」を図る。

【終わりに】
80人相手に90分でやると死にます!89分かかりました。まだまだです。