遅れてアップ① 学会出張

すみません!しばらくアップしていませんでした!文章自体は書きためているので、アップロードします。

今日は日本フランス語フランス文学会のために出張です。今年から日本フランス語教育学会と時期がズレるため、朝1からの研究会に参加できます。教育学会は二週間後に東京で開催されます。

このスケジュールは僕のような「遠距離参加族」には便利なようでいて不便です。つまり両方の学会に参加するために二度東京まで来なければいけないのです。

もちろん、教育学会と重なることにより、文学会の一部を諦めてきました。逆もあります。ですが学会のハシゴはとても面白くもありました。雰囲気やテーマが違う学会を渡り歩くことで、いろいろなところにシナジーが起こるのです。

この問題は、実は社会の様々なところに現れているように思います。

授業で「◯◯を知っていますか」系の質問をすると、社会の分断に気づきます。◯◯に入るのが音楽であれ、ゲームであれ、映画であれ、漫画であれ、「クラスの半分以上が知っている」というものがほとんど見つかりません。ここには「メディアがオーダーメイド化することによる情報の分断」が大きく関わっています。

言うまでもなく我々の時代にはテレビがあり、音楽はヒットチャートを頼りにし、同じ漫画雑誌を買っていました。いまだに覚えていることがあります。

僕「アリウープってリバウンドしたボールがゴールの上にあるから、反則じゃないの?」
友人「あれは黙認されるんだよ」

これ、青森の高校での会話です。僕は「バスケ通」を気取ってこんなことを言い、友人は「もっと詳しい人」を装い答えます。しかし何のことはない、これは『スラムダンク』の山王戦に出てきた説明なのです。つまりみんな同じ『ジャンプ』読者だったのですね。

このようなメディアが衰退し、スマホにより情報がオーダーメイド化したため、我々が接するものは趣味嗜好によって分断されます。「多くの人が同時に接する情報」が中心を占めることの弊害もありますが、個人的にはそういったメインの情報と個別の趣味のシナジーを意識してきたため、様々なものが「分けられる」昨今に少し不安も感じています。

ともあれ今回の出張ではフランス文学とプルーストに特化した濃密な時間を過ごそうと思います!