その③ フランス語教育学会に向けて

講演会が終わった直後ですが、すぐにフランス語教育学会の実践報告に向けて準備をスタートさせています。休む間もありません。学内業務に翻弄されながら原稿を書いております。

「フランス語教育学」ですが、昨年までのフランス文化ケースメソッドワークショップの報告をします。フランス語教育そのものではありませんので、「発表の場を利用している」と思われるかもしれませんが、僕は明確な繋がりを見据えています。

実践報告でも述べる予定ですが、僕の課題はいかなるときも「フランス語履修者の減少」にあります。その要因は様々ですが、僕が注意を向けているのは「フランス語教育が接続するもの」です。つまり「フランス語を使用して研究を行う」という「専修」の問題です。ここの人気が獲得できない限り、フランス語を学んでも向かう先がなくなってしまいます。ではフランス文化研究の人気は?というと、フランス語教育批判よりもさらにエッジの効いた不要論に晒されています。

ここに主要な原因の一つがあると見定め、フランス文化研究が決して「虚学」ではないことを明らかにしたいと思います。同時に、フランス文化研究を熱心に学ぶことがジェネリックスキルを向上させることに繋がり、勉強がそのまま理想的なキャリア教育として機能するような議論を構築することに関心が向かいます。その時に意識すべきものが「現代を生きる日本人としてフランス文化に向かう意味」なのです。すなわち「研究・分析をする主体」に目を向けることが重要視されます。

フランス文化研究を「やりっぱなし」にするのではなく、分析した視点で自分の周囲を見回し、その知見を応用するトレーニングが必須となります。これこそが「地域に目を向けること」であり、その動きこそが「対自文化ベクトル」なのです。それは異文化と自文化が混淆することで立ち現れる「新たな文化」を生む試みでしょう。とりあえずそんな議論を教育学会、そして7月の国際文化学会で展開するつもりです。

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