遠回り型授業デザイン

フランス語の授業では、半期に一回必ず「特別課題」を出しています。課題の内容は「写真を撮影すること」で、きちんと課題点が入ります。

問題は「写真のテーマ」です。学年ごとに違うテーマを出しています。

たとえば今年の二年生の課題は「居住地域の写真を撮り、フランスと結びつけたコメントを載せる」というものです。何の写真でも構いませんが、必ず「地域とフランスの類似点を見つける」ことが縛りです。簡単なものでは近所の喫茶店の写真を撮り「フランスにもカフェがある」というものがあります。凝ったものになると、自分の街の名産品の写真を撮ってフランスの産地の名前を挙げる、というものもありました。今日は学生の写真の鑑賞会を開きましたが、こちらが勉強になるような題材や、虚を突かれるような結びつけが非常に興味深かったです。

僕の授業では、最終成績までの課題をすべて「課題発見」と関連付けています(期末試験すらも)。一回の単元テストの点数が悪かろうが、それを「課題」として認識して勉強の仕方を理解してくれさえすれば、トータルで好成績になるような仕組みです。徹底的に回りくどいですし、導入から本編に向かうまでめちゃくちゃ段階を踏みます。ですので「要領よく点数だけがほしい」という学生にはとことん向きません。むしろ一緒に「遠回り」をする意思がある学生に適しています。

街中で写真を撮る課題など、「要領よく単位がほしい学生」からすると害悪そのものです。しかし僕は「要領よく単位を取る」という姿勢そのものが「弱い」と考えています。地域探究とフランスを結びつけることで、自分の身近にフランスを発見させる、という狙いなど、「遠回り」にもほどがあります。これに加え、学生の提出した課題(写真)をもとに「フランス×地域マップ」を作成する計画です。自文化の中に異文化を発見する姿勢こそが国際文化学の第一歩だという信念は変わらず抱き続けています。

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